栽培手順について

栽培手順について

FARM BOX mini

説明の流れ

 

 

栽培手順
設置

水平で水が入った場合の重量(約 70kg)に十分に耐えられる場所に設置して下さい。
水がこぼれた場合でも問題のない場所に設置して下さい。
商品は発泡スチロールで作られていますので角の部分の欠けやキズが付きやすいので取扱いに注意して下さい。
設置の際にカケ・キズがついたとしても使用に際しては問題ありません。
循環ポンプと循環パイプはあらかじめ取り付けてあります。
ポンプの水量調節ノブが閉になっていると水が流れませんので、通常は全開にしてお使い下さい。

フルセット、多段栽培セットは、育苗槽が向かって左側に来るように設置して下さい。
フルセット、多段栽培セットは、フレームパイプの高い方が前になり、ビニールカバーのファスナーが付いている方が前になります。取り付け設置の際には向きに注意して下さい。

【FARM BOX mini 各部の名称】

【サイズ】 幅127.0×高さ33.5×奥行き53.5 (cm)
【FARM BOX mini 各部の名称】

 

<種の休眠打破処理>

※休眠していた植物や種子が、休眠を止めることを『休眠打破』と言います。

種をまいたけど発芽しない!という失敗は時々」あるものですが、これは温度や水分など、発芽の条件が整わなかった事が原因の事が多いようです。
休眠打破の方法には(1)溶液を使うもの、(2)5℃~10℃の低温に一定期間保つもの。(3)60℃で2~3日通風感想するものなどがあります。(1)はレタス、ゴボウ、シュンギク、ナス、シソ、(2)はレタス、シソ、(3)はホウレンソウ、らっかせいなどです。
※種は休眠しているので、下記手順で休眠打破の処理を行い発芽を促進させます。
ここでは、(1)溶液(ぬるま湯)を使う方法を説明いたします。
種をネットに入れて、ぬるま湯の流水に「30分」さらします。
さらにぬるま湯につけたまま「1~2時間」放置します。

ぬるま湯の流水に「30分」

ぬるま湯の流水に「30分」

ぬるま湯につけたまま「1~2時間」放置

ぬるま湯につけたまま「1~2時間」放置

 

1.育苗準備(育苗ポットへ水を入れる)

育苗槽に水を段差部分まで入れて下さい。(約 2.0 ℓ)
(水道水の場合、日光の当たる場所に 1~2 日おくとカルキを抜く事が出来ます)
育苗準備(育苗ポットへ水を入れる)

 

2.育苗槽への種まき

育苗用スポンジを水で洗って下さい。(育苗用スポンジは、放置しておくと紫外線により茶色に変色しますが、使用に際して問題はありません)
育苗トレイ(透明)20 穴を育苗槽にセットします。
育苗用スポンジを 1 個ずつ育苗トレイの穴に入れ、スポンジのくぼみが水で湿る程度に水位調整をします。
※定植板に移植するまで水位は維持して下さい!

育苗槽への種まき
栽培したい種を準備し各スポンジにまきます。(種は、お近くの販売店にて購入して下さい)
種をピンセットで 1 粒つかみスポンジのくぼみに 1 粒ずつまきます。(湿ったくぼみに種をおくだけです)
種には、光発芽種子と暗発芽種子があります。光発芽種子は種子が水を吸った状態で一定時間光にあたった後でないと発芽しづらい種子になります。暗発芽種子は、光があたっていると発芽が起こりにくくなる種子です。

光発芽種子
ミツバ、バジル、イチゴ、シソ、パセリ、春菊、インゲン、セロリ、レタス類、カブ、etc

暗発芽種子
カボチャ、トマト、ピーマン、メロン、スイカ、ナス、キュウリ、大豆、etc

光発芽種子には透明な蓋を使い、暗発芽種子は黒い蓋を使って下さい。
※種の袋の裏に書かれている説明をよくお読みいただき、種子に合った管理を行って下さい。
※種子の発芽に必要とされるもの 適度な温度(野菜の場合20~30℃)適度な水分(水分過剰は酸素欠乏になりやすい)

【ワンポイント】
種子の休眠打破処理!
種子を流水または30℃前後の微温湯に1時間程度浸け種子表面の発芽阻害物質を除去しましょう。
余った種子は冷蔵庫で保管しましょう。

 

3.苗の管理

発芽後1~2㎝まで成長したらスポンジの下半分がぬれるくらいにします。
発芽後1~2㎝まで成長したら、育苗槽に液肥Aと液肥Bをともにキャップ7分目を目安に入れて成長を促進します。
苗の管理
種植え後、育苗槽の水温が上がらないように遮光ネット等で日陰にし、夏場で水温が上昇する場合は、保冷剤を入れて温度調節して下さい。発芽最適な水温は約15℃~20℃です。
※種の袋の裏に「発芽適温」「生育適温」などが書かれている物もありますので確認して下さい。
(種のメーカーにより書かれている内容も変わります)
育苗用スポンジが乾かないように水の量を時々確認し、減っていた場合は水を補充して下さい。
発芽した苗が成長しスポンジの下に根が 3cm 以上長く出てきたら、植替えを行う時期になります。育苗用スポンジが乾かないように水の量を時々確認し、減っていた場合は水を補充して下さい。
発芽した苗が成長しスポンジの下に根が3cm以上長く出てきたら、植替えを行う時期になります。

※液肥を入れた水に日光があたると、アオコが発生しスポンジが緑色になりますが問題ありません。

 

4.栽培槽に水と液体肥料を入れる

育苗槽を取り外し溶液槽(下)に付属の貝殻を入れて下さい。(水質浄化作用があります)
※貝殻粉砕パックは袋から出してそのまま溶液槽に入れるか、写真のように洗濯ネットなどにいれて活用して下さい。
植替えを行う時期が近くなったら、育苗槽を外し栽培槽(上)から水を入れ、溶液槽(下)の水量上限目印が隠れない程度まで水を入れて下さい。



 

※溶液槽の水量上限目印が隠れてしまうまで水をいれると、水があふれてしまうので水の入れすぎには注意して下さい。
循環ポンプのコンセントを 100V プラグに差し込みポンプを動かします。正常に動作しているか、栽培槽の吹き出し口から水が出ているかで確認して下さい。
(水道水の場合、日光の当たる場所に 1~2 日おくとカルキを抜く事が出来ます)



 

栽培槽に水と液体肥料を入れる

ハイポニカ液肥A:キャップ18杯と液肥B:キャップ18杯を溶液槽に入れて下さい。(栽培に適した液肥濃度:500倍)

【キャップ18杯 =140ml】

液肥A:キャップ18杯(140ml)

液肥A:キャップ18杯(140ml)

液肥B:キャップ18杯(140ml)

液肥B:キャップ18杯(140ml)



よく循環させた後でECメーター:aquapro water tester (AP-2) で測定した場合、液肥濃度:500倍 = 約1600 μSになります。
成長時期に関わらず常に同一組成、同一濃度の液体肥料を与えます。(500倍に薄めて使用)

禁止事項

※A液とB液を原液のまま絶対に混ぜないで下さい。
(混ぜると本来の液肥成分が変化してしまい、液肥としての効果が損なわれてしまいます)
※石灰硫黄合剤と混合すると有毒ガスが発生する恐れがあり、危険ですから混用は行わないこと。

 

5.植替え (23穴の栽培パネルの場合)

大型野菜は、10穴の栽培パネルを使用し、小型野菜は、23穴の栽培パネルを使用して下さい。
※育苗トレイから芽の出たスポンジを取り出し、根が水に付くようにスポンジごとそのまま栽培パネルのストッパー部分まで押し込み植付けます。

※育苗トレイから芽の出たスポンジを取り出し、根が水に付くようにスポンジごとそのまま栽培パネルのストッパー部分まで押し込み植付けます。

23 穴の栽培パネルのストッパー部分

23 穴の栽培パネルのストッパー部分

点検口がゴミ受け側に来るようにします


 

植替え(10穴の栽培パネルの場合)

育苗トレイから芽の出たスポンジを取り出し、植付け用スポンジに写真のようにはさみ、根が下に出ている状態になるようにします。
【注意】植付け用スポンジの下側に根が出ていないと水に付かないため枯れてしまいます。
植付け用スポンジを両手で栽培パネルのストッパー部分まで押し込み植付けます。

10穴の栽培パネルのストッパー部分

10穴の栽培パネルのストッパー部分

 

植替え (アオコ発生を抑制する)

液肥の入った水に日光(光)があたる事で、アオコが発生しやすくなります。付属の「10 穴用キャップ、23 穴用キャップ、点検口用キャップ」にて、使用していない穴をふさいで下さい。

栽培パネルに全て苗を植えた場合は、点検口のみにキャップをします。
※キャップをすることでアオコの発生を抑制しますが、完全に防止するものではありません。

植替え (アオコ発生を抑制する)

栽培パネルで間を開けて植えた場合は、穴用キャップと点検口キャップをしておきます。

【栽培パネル 23 穴の場合】

【栽培パネル 23 穴の場合】

育苗槽を使用しない場合は、水洗いをしておいて下さい。

※育苗槽を使用しない時は育苗蓋(黒)、育苗蓋(透明)、育苗トレイ(透明)を高温にならない場所で保管して下さい。
育苗槽に水が無い状態でトレイと蓋をしたまま、直射日光のもと放置すると高温になり変形する場合があります。

植替え (アオコ発生を抑制する)

 

植替え時の注意事項

【注意事項】
「多段栽培システム」と「Prant Factory」では根がゴミ受け(排水口)をふさいでしまい、水があふれる場合があるため下の写真部分に苗を植えないようにして下さい。
育てる植物の種類によって、ゴミ受け部分(排水口)を根がふさいでしまいそうな場合は、排水口近くをさけて植えるようにして下さい。
時々パネルを上げてゴミ受けをチェックして下さい。

印部分は、ゴミ受け部分(排水口)の上になるため、ここに苗を植えないようにして下さい。

多段栽培システム(1箇所)

多段栽培システム(1箇所)

Prant Factory(4箇所)

Prant Factory(4箇所)

 

6.栽培管理

栽培方法は目安です。適温でのタネまき、地域や条件に合わせた栽培をおすすめします。
時々、育苗槽を持ち上げて、溶液槽の水量を確認してください、苗が育つごとに水の減り方も多くなります。
夏場は、日中の強い日差しを避けるため、野菜によっては遮光ネットを付けて管理を行ってください。
栽培槽の水温が高くなった場合は、保冷剤 又は水を入れ凍らせたペットボトルを入れて水温調節をして下さい。

栽培管理
栽培管理

寒冷地での低温期には水をさほど必要としませんが、養分は吸収しています。
溶液濃度の低下を防ぐためにEC計で1900μSまで上げましょう

 

【収穫】

リーフ系のレタス及びサンチュは葉のみ1枚1枚採取し、食べる部分(葉)だけを継続的に収穫していきます。これを可食部採取型栽培といいます。一株で収穫するより約10倍の収穫量になります。
栽培した野菜、果物の写真になります。

 

栽培管理

 

栽培槽(上)の点検口キャップを外し、オバーフロー部分のゴミ受けを確認しゴミがあったら、点検口に指を入れて栽培パネルを持ち上げ、ゴミを取り除いて下さい。
ゴミ受けにゴミが溜まっていたら、循環ポンプの周りにゴミが無いか確認し取り除いてください。


7.水の入れ替え

水の入れ替えをする場合は、以下の事に注意して下さい。


【注意】
発泡スチロール製品のため、水を抜かずに斜めにして捨てようとすると製品の「カケ」「割れ」「キズ」の原因になります。必ず水用手動ポンプで水をある程度抜いて下さい。
(下記写真参考)

水の入れ替え
あくまでお客様が設置された場所に応じた処置を行って下さい。

 

8.使用後のお手入れ ・ その他

FARM BOX miniを使用した後は、水洗いを行い汚れを落とし乾かしたあと、直射日光をさけて保管して下さい。
紫外線により、製品の色が薄くなってきますが使用に際して問題はありません。

 

FARM BOX mini を廃棄する場合は、各地区のゴミ処分ルールにそって行って下さい。
リサイクル:再生原料として有効に再利用しましょう。
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